Sリーグ 第22回大会
順 位 |
チーム名 | ゼファーズ | フィッシャーズ | ジュピターズ | フラワーズ | ミラーズ | クールナイツ | 勝点 | 総 得点 |
総 失点 |
守備回 | 失点率 | ||||||
2 | ゼファーズ | ― | ○ 4-0 |
○ 1-0 |
● 1-4 |
△ 5-5 |
● 5-11 |
○ 6-1 |
○ 2-1 |
○ 11-1 |
○ 15-6 |
○ 14-4 |
15 | 64 | 33 | 60 | 0.55 | |
4 | フィッシャーズ | ● 0-4 |
● 0-1 |
― | ■ 0-7 |
● 2-8 |
○ 9-1 |
■ 0-7 |
● 4-5 |
○ 8-7 |
○ 8-1 |
○ 19-5 |
8 | 50 | 46 | 63 2/3 |
0.72 | |
3 | ジュピターズ | ○ 4-1 |
△ 5-5 |
□ 7-0 |
○ 8-2 |
― | ● 2-10 |
● 1-2 |
● 1-2 |
○ 9-0 |
○ 9-3 |
△ 4-4 |
12 | 50 | 29 | 69 | 0.42 | |
優 勝 |
フラワーズ | ○ 11-5 |
● 1-6 |
● 1-9 |
□ 7-0 |
○ 10-2 |
○ 2-1 |
― | ○ 9-0 |
○ 6-3 |
○ 10-2 |
○ 6-0 |
16 | 63 | 28 | 67 | 0.42 | |
5 | ミラーズ | ● 1-2 |
● 1-11 |
○ 5-4 |
● 7-8 |
○ 2-1 |
● 0-9 |
● 0-9 |
● 3-6 |
― | ● 9-12 |
○ 6-4 |
6 | 34 | 66 | 61 | 1.08 | |
6 | クールナイツ | ● 6-15 |
● 4-14 |
● 1-8 |
● 5-19 |
● 3-9 |
△ 4-4 |
● 2-10 |
● 0-6 |
○ 12-9 |
● 4-6 |
― | 3 | 41 | 100 | 60 | 1.67 |
2005年にフィッシャーズとクールナイツが加盟して現在の6チームになって10年目の今大会よりSリーグは大きなルール変更を敢行した。1993年に設立され、昨年まで21年間続いてきた順位付け2番目の項目だった得失点差が廃止となり、勝ち点の次に重要視されるのは失点率に変更となった。そもそも野球に得失点差を採用している所は世界でも皆無であり、数年前から得失点差の廃止は考えられていた。今大会からはWBCなど世界大会同様に勝ち点が同数の場合、失点率の低いチームが上位になることが決まった。もし失点率も同率の場合、3番目の順位付けには当該チーム同士の勝敗、さらに勝敗も同じ場合は4番目の順位付けとして得失点差が採用されることになった。また、勝ち点の点数も勝利が3点から2点に減り、引き分けは1点のままなので2引き分けで1勝分の価値があることになった。 ルール変更が各試合にどのような影響を与えるか注目されたが、今大会一番影響したのは天気だった。いきなり2年連続して開幕の第一節が雨天順延に見舞われ、その後は順調に試合消化するも6月の第五節が2度も順延してしまったためにSリーグ史上初めて前半に4試合しか消化できずに夏の休戦期間に入った。8月末に第五節を戦いようやく前半を終えたが翌週の第六節が再び雨天順延。結局、第六節は九月末に戦うことができたものの10月に入ると季節外れの台風が直撃。それでも第七節、第八節は10月中旬から下旬にかけて連戦で消化することができた。しかし第九節予定だった11月9日はグランド側の判断遅れにより、試合開始1時間前に雨天中止が決定。すでにグランドに集まっていたチームも多かったが、とても試合のできるグランド状態ではなかった。11月中旬に第九節を消化できたが度重なる中止で11月末にずれこんでいた最終節も中止となり、ついに7年ぶり3度目の12月突入。緊急役員会議も開かれ、打ち切りという最悪の事態も考えられたが12月7日、最後の試合が無事に行われ、第22回大会は年間7度の中止に遭いながらも、なんとか終了することができた。 5連覇を狙うゼファーズが開幕2連敗を喫するなど、前半戦無敗のチームがいない波乱の大会となった。特にルール変更の影響か、2対1の試合が年間3試合、そして第八節のゼファーズ対フィッシャーズではリーグの歴史22年間で初めて1対0の緊迫試合が行われた。また完封試合も年間6試合(没収試合を含めると年間8試合)もあり、攻撃重視よりも投手力や守り重視の戦い方が目についた。それを顕著にあらわしたのはチーム打率3割を超えるチームが1チームもなく、ほとんどの打撃成績が昨年の大会よりも落ちていた。逆に各チームとも投手力が上がっていて、いかに失点しないかを考えながらの戦い方になっていたのは間違いない。 度重なる順延続きだった今大会、第九節を終えフラワーズとゼファーズが勝ち点で並び、失点率は僅かな差でフラワーズがリードし最終節に臨んだが、フラワーズは最終節フィッシャーズに不戦勝で難なく勝ち点と無失点をゲット。一方のゼファーズはジュピターズに5対5で引き分けたため、フラワーズの2002年・第10回春風杯以来11年半ぶり、1大会制になって初めてながら合計11度目の優勝が決まった。 年間MVPにはリーグ史上初の投手部門三冠(最多勝、最多奪三振、ペストコントロール)を獲得し、フラワーズ久しぶりの優勝に立役者となった木村選手が文句なし満場一致で選出された。また今大会より表彰される全試合出場選手は6チームで合計22名だった。 年間7度の順延、さらに初めての後半6試合と12月突入。失点率という初めてのルール変更に戸惑いもあり厳しい大会だったが、新ルールに関しては、どのチームもそれなりに対応ができていた。残念だったことは没収試合2試合と優勝カップの紛失である。 |
MIP | 木村直史(F) | 荒川浩一(Z) |
則昇一郎(J) | 小野俊介(Fi) | |
田端 明(M) | 安藤雅一(C) |
Team | 打率 | 試合 | 打席 | 打数 | 1B | 2B | 3B | HR | 安打 | 四球 | 死球 | 犠打 | 打点 | 三振 | 盗塁 | 出塁率 |
ゼファーズ | .296 | 10 | 307 | 260 | 61 | 10 | 1 | 5 | 77 | 34 | 13 | 0 | 58 | 37 | 41 | .404 |
フラワーズ | .257 | 9 | 320 | 272 | 53 | 10 | 2 | 5 | 70 | 43 | 3 | 2 | 55 | 47 | 27 | .365 |
フィッシャーズ | .252 | 8 | 315 | 266 | 49 | 13 | 2 | 3 | 67 | 43 | 3 | 3 | 41 | 43 | 14 | .362 |
クールナイツ | .248 | 10 | 282 | 254 | 44 | 14 | 3 | 2 | 63 | 27 | 0 | 1 | 33 | 44 | 15 | .320 |
ミラーズ | .211 | 10 | 286 | 251 | 48 | 4 | 1 | 0 | 53 | 32 | 3 | 0 | 23 | 51 | 30 | .308 |
ジュピターズ | .193 | 9 | 301 | 254 | 37 | 7 | 3 | 2 | 49 | 36 | 9 | 2 | 35 | 66 | 35 | .314 |
合計 | .243 | 10 | 1811 | 1557 | 292 | 58 | 12 | 17 | 379 | 215 | 31 | 8 | 245 | 288 | 162 | .347 |
2013年 | .273 | 10 | 1897 | 1573 | 293 | 100 | 14 | 23 | 430 | 283 | 29 | 12 | 321 | 253 | 230 | .394 |
前年比 | -.030 | -86 | -97 | -1 | -42 | -2 | -6 | -51 | -68 | +2 | -4 | -76 | +35 | -68 | -.047 |
第22回大会タイトルホルダー |
||||
MVP | 木村 直史 | (フラワーズ) | 初受賞 | |
首位打者 | 可知 祐介 | (ミラーズ) | .450 | 初受賞 |
打点王 | 大橋 祥一 | (ゼファーズ) | 15打点 | 初受賞 |
本塁打王 | 規定表彰数3本に満たないために該当者なし | |||
盗塁王 | 田端 明 | (ミラーズ) | 18盗塁 | 初受賞 |
最多勝 | 木村 直史 | (フラワーズ) | 7勝 | 12年ぶり2度目 |
最多奪三振王 | 木村 直史 | (フラワーズ) | 62奪三振 | 2年ぶり5度目 |
ベストコントロール | 木村 直史 | (フラワーズ) | 1.72 | 2年連続2度目 |
敢闘賞(各チームより1名選出) | ||
小林二三男(フラワーズ) | 伊藤和之(ゼファーズ) | 岡村直樹(ジュピターズ) |
若山みのる(フィッシャーズ) | 豊住雅章(ミラーズ) | 安藤雅一(クールナイツ) |
第22回大会個人成績 | |
![]() 規定打席到達 個人打撃成績 |
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過去の大会 |